耐久性を向上させるにはスプリングに金属球(ショット)を高速度で無数打ちつけるショットピーニングがあります。
〈熱間ばね タンブラー型ショットピーニング〉
このショットピーニング加工では
①表面での圧縮方向の残留応力ができる
②表面層の加工硬化が期待できる
③表面層が多少の凹凸となり梨地状となる 微小な切り欠きの減少
が得られ、三者によりスプリングの疲れ強さ(耐久性)が増加します。
〈熱間ばね ショットピーニング前(酸化スケールが付いた状態)〉
〈熱間ばね ショットピーニング後(梨地状の表面)〉
金属球(ショット)で加工変形を起こしてしまう小さなスプリングは、ガラスビーズを用いたドライホーニングが有効です。
〈ドライホーニング〉
金属球に比べて、比重の軽いガラスビーズを使用するドライホーニングでは、噴射速度が早いにもかかわらず加工エネルギーが小さく、加工はごく表面に集中します。
ドライホーニングも加工表面はきれいな梨地面を呈し、圧縮方向の残留応力の最大値はショットピーニングと同程度の大きさを示します。
ショットピーニングおよびドライホーニングは、一種の冷間加工であるため、材料の降伏点が低下し、へたりやすい状態になります。
そのため低温焼きなまし(2次テンパー)をおこない、材料の降伏点を回復させる必要があります。
〈ショット後 2次テンパー〉
熱処理温度を間違うと疲労強度に有利な圧縮の残留応力が減少してしまうので、処理温度には注意が必要です。
またショットピーニング、ドライホーニングともに、研磨バリや表面スケールの除去、内外径の面取りにも非常に有効です。
当社は大型設備を有しているため、大量生産、コスト削減が可能です。
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